「からかみの襖にしたいのですが」とお電話を頂いたことが始まりで、今回のからかみ襖(ふすま)「ひさご」瓢箪(ひょうたん)柄の襖が仕上がりました。お電話頂いたお客様のお宅はマンションの一室。例の如く、ふすまはスタイロ襖であったため、今回はすべて新調をさせて頂きました。
紙色は少々濃い目の鳥の子。そこに苔色雲母の瓢箪(ひょうたん)柄。「雲母摺り」からかみは、襖面全体に柄をいれても、光の加減で柄が見え隠れするため然程派手に感じず、また目にも柄の変化が楽しめる上、しっとりとした印象になります。フチはほんのりと赤みのある「黒溜」、引手は「本燻べ十二月」。
「障子も木製に変えたいんです」とおっしゃられた既存の障子はアルミ障子。今回はリビングとの境目にも同デザインの障子を入れるため、粗めの桟配置としたデザイン障子をお選びになり、伝統的な雰囲気も残しつつ、畳と障子が現代和室を演出する空間となりました。
「昨日はどうもありがとうございました。丁寧に仕上げていただき、おかげさまでとても素敵な和室になりました。」
お客様よりお喜びのメッセージを頂戴しました。こちらこそ、大変お世話になりありがとうございました。また、機会がございましたらよろしくお願いいたします。
【新調】 | |
柄 | からかみ「ひさご」 |
ふすま骨 | チップボール |
下張り | 上下張り(純楮和紙) |
紙 | 古代染め鳥の子 |
染め色 | 色雲母 |
ふすま縁 | 加州黒溜 |
引手 | 本燻べ十二月 |
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